昨日は、日本橋の東京薬業年金会館で「中滝会」が行われた。

IMG_3924
質素な看板

私が最初に就職した企業「中滝製薬工業株式会社」のOB会である。

「中滝」は、当時東証一部上場の三井系の製薬会社で、三井物産や東洋高圧(現三井化学)から 支援を受けていた。

お腹の薬「ワカ末」、風邪薬「ルピット」は大ヒットした薬だった。

団塊世代を超えた人々は一度はお世話になっているはずである。

医療用医薬品に手を付けた頃から順調でなくなり、三井系の支援を受けることになった。

結局は当時の鐘紡に吸収合併され、鐘紡の医薬品事業部門として生き残ることになった。

昭和47年、私が入社して5年目のことである。

従って、中滝会は昭和47年当時在籍した社員で構成されている。

私が入社した以後の新規採用もほとんどなかったので私が一番若い部類に入る。

70歳より若い人は殆どいないということである。

中滝会の発足当時は100名近いOBが集まっていた。

しかし、今年は52名だった。

毎年、鬼籍に入る人が増え、案内をする数も参加者も減ってきている。

私が入社したとき大変お世話になり、仲人までしていただいた先輩も昨年亡くなられた。

しかし、会社が消えて40年余りも立っているにもかかわらず毎年大勢のOBが集まる。

社員の絆が大変強かった証であろう。

OB会も上下の隔てもなく和気あいあいとした雰囲気である。

勿体ぶった挨拶もなく、鬼籍に入られた方への黙とうの後、世話人の乾杯だけである。

あとは散会まで勝手気ままにテーブルを回り、飲んだり、食べたりしながら昔を懐かしむ。

昔のお姉さま(お局様)は私より若い感じだ。

IMG_3922
喜寿だって

飲んでも、食べても、年寄りの集団なので高が知れている。

終わってもテーブルにはたくさんの食べ物が残っている。

パックを頂きお土産に持って帰る人も多い。


大いに飲んでもまだ飲み足りないのか、しゃべり足りないのか、2次会は神田の三州屋である。

IMG_3925
禿と白髪の大集団

年に一度の逢瀬なので話は尽きない。

2時に始まった会も2次会が終わったのは8時近かった。

来年も大勢の方と元気で会えるといい。