やがて今年も半分終わる。

昔から、日本の神社では、一年を二つに分け、6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)にその半年に犯した罪や穢れを除き去るための行事として「大祓」の神事が行われている。
6月のものを「夏越しの祓」あるいは「名越しの祓」とよばれ、12月のものを「年越しの祓」と呼ばれている。

12月の「年越しの祓」の翌日は元旦を迎え、その年の無事平穏を願い「初詣」を行う。
しかし、6月の「夏越しの祓」の後は、神社に詣でて、来る半年の平穏を祈る風習はない。

そこで、「夏越しの祓」を経た7月1日から「七夕の日」の7月7日までを 「初詣」ならぬ「夏詣」として神社にお参りする新しい風習を作ろうとする運動が浅草神社(三社様)を中心として起きている。
今年で3回目だそうである。


6月30日の大祓では「茅の輪くぐり」をはじめ「人形代」(ひとかたしろ)などの神事が行われ、縁日や茶屋が設えられる。
更に竹参道ライトアップで飾られ、神楽殿では陰翳礼賛:和蝋燭の夕べが催される。



7月1日からも流しそうめん、浴衣着付け、藍染体験、巫女舞い、江戸芸かっぽれなど夏の江戸を楽しむ催しが盛りだくさんで7日まで続く。

そして7日の最後の日に、NPO法人「江戸前21」さんのお声がかりで、和事体験として「竹とんぼ作り」の屋台を出させてもらうことになった。

三社様の神事を汚すことなく無事に勤めたい。