青木繁「海の幸」会のY事務局長のお誘いで、北本市にある、「大村記念館」を会の仲間と共に14日訪問した。


「大村記念館」は「海の幸」会の理事長でもある大村智先生の研究業績や栄誉を顕彰するために、2012年、北里大学の北本キャンパス内に開設された。
大村先生がノーベル生理学・医学賞を受賞される3年前のことである。

記念館の展示室には、大村先生が受賞した国内外の賞状、メダルの他に抗生物質の分子模型や菌の電子顕微鏡写真やノーベル生理学・医学賞受賞の対象となった抗寄生虫薬「イベルメクチン」等の開発・研究プロセスが紹介されていた。



大村記念館微生物

更には、大村先生が蒐集されている絵画の中から、中国の偉大な教育者であり、画家でもあった「王森然」、日本を代表する抽象画家の「岡田謙三」の作品も特別展示室に展示されていた。

当日は記念館の職員の方から丁寧に詳しく説明をしていただいた。
これは私たちが訪問することを知った大村先生からの指示だったようだ。


記念館の後は北里メディカルセンターの病院内に展示されている絵画の数々を案内していただいた。


大村先生はかねてから、ヒーリングアートということを提唱されており、この病院でそれを具現化されている。

病院のエントランスホール、廊下、更には入院室にまで、先生が蒐集された作品や寄贈された作品が展示されている。
有名な画家のものあり、新人画家のものあり、ジャンルや画家にとらわれず幅広い絵画が展示してあった。
入院患者に限らず、訪れたすべての人に解放されてあり、患者の心を和ませ、治癒を促進させる助けになっているようである。

 

特に産科病棟には、女子美術大学とコラボして、病室のドアや面会室の壁、あるいはナースステーションに、プリント用の粘着シールを利用してメルヘンチックな絵が描いてあった。
病棟全体が美術館となっており、妊婦さんの心をやわらげ、従事するナースの方たちも仕事の間の安らぎになっているようだ。


最後に、特別に病院のヘリポートを案内してもらった。
救急患者搬送用のヘリポートが屋上に設置されてあり、ここから関東平野を360度一望できる。




あいにく、春霞に邪魔されて見ることは出来なかったが、天気のいい日には、筑波、赤城、秩父、更には富士山が望めるそうである。



2時半から2時間、北里大学の北本キャンパスをくまなく案内してもらい、大村先生のハードな面での業績だけでなく、ソフトな面での「人となり」を知ることが出来る貴重な時間となった。