きょうは、縁あって、ある近隣の小学校の入学式に参加させてもらった。

IMG_9094

この学校は、小中高一貫校だが、6・3・3制ではなく4・4・4制の教育体制を取っている。

更に、最初の4年間は異学年齢学級制度を取り、1年生から4年生まで各10名程度集めて40名で一つのティームを形成している。

このティーム単位で普段の学校生活や行事などの行動をし、異学年齢による人間関係を構築させ、他者への思いやりやリーダーシップを身につけさせている。

もちろん主要な学科はそれぞれ学年に応じた学習を別教室でやっているようである。

入学式も極めて簡素だが厳かに、しかも児童中心に進められた。

大人の挨拶は校長とPTA代表だけ。

後は全部子どもが主役である。

1年生には4年制のリーダーが一人ずつ付き、入場も今日初めて会った4年生に手を引かれて入ってきた。

IMG_0866 (2)

多くの時間を割いたのは、1年生の決意発表。

やはり、4年生に手を引かれ登壇し、全参加者を前に、この学校で学びたいことを大きな声で言う。

「サッカーを上手くなりたい」、「英語を話せるように勉強してイギリスの親戚の家に行きたい」、など一言ではあるが、全員がはっきりした口調で発表していた。

発表するタイミングもエスコートしている4年生が合図を送っている。

この学校の教育方針の一つである「自己発信力をもったリーダーの育成」はすでに入学の時から始まっているようである。

IMG_9095_Moment (2)

そして、もう一つ感心したのは、4年生女子の在校生代表挨拶。

最初と最後の挨拶は英語で、途中の日本語では、自身の入学式の時の気持ちから始まり、上級生に支えられながら、1年生の時の探求課題をまとめ上げ、2,3年ではまた新たな探求を追求していった過程を紹介していた。

そして、結論は心配しないで上級生を信じてついていけば出来るので、学校生活を楽しんでほしいということであった。

IMG_9099 (2)

4年生になったばかりの子どもが、理路整然とこれだけのスピーチが出来るようになる教育には恐れ入った。

この学校はまだ歴史は浅いが、この数年は近隣の歴史ある高校にも引けを取らない大学進学の成績を残し始めたという。

将来が楽しみである。