「見沼散人」の身の丈生活

頑張らない。欲張らない。見沼の里のわび住い日記。
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松束俳句

松束俳句(11月―2)


松束画像2









(久保松束さんから寄せられた俳句を掲載しております)

蓑虫も父恋ふるとぞ七回忌 (0101117)

入選の札無き菊の香かな (0101118)

かにかくに庭の茗荷は枯れにけり (0101119)

小半時ばかりレジ待つ冬の朝 (0101120)

青春の見え隠れして蔦紅葉 (0101121)

しばらくは時を忘れて夕紅葉 (0101122)

いちえふといてふことなる一葉忌 (0101123)

電線に小鳥群れきて銀杏散る (0101124)

うわっと子ら駆けよる鴨脚樹落葉かな (0101125)

 大方は俯きかげん柿落葉 (01011126)

小春日や文士の集ふ数寄屋橋 (0101127)

とつぜんに遊ぶ声已む冬の暮 (0101130)


松束俳句(11月ー1)

松束画像2
(久保松束さんから寄せられた俳句を掲載しております)

また頭ぶつけて柿の重き枝(0101101)

からたちのまろまろとして白秋忌(0101102)

ハンカチの思ひさまざま文化の日(0101103)

気に入らぬ風もあろうに花芒(0101104)

見せばやと影をうつして日は斜め(0101105)

光のみまとひて公孫樹黄葉かな(0101108)

百合の木の黄葉の遅速明る園(0101109)

いい天を仰いでしばし蒲団干(0101110)

菊一枝一期一会の一の膳(0101111)

風弱き触れあい広場冬青の実(0101114)

松束俳句(10月ー2)

松束画像2





(久保松束さんから寄せられた俳句を掲載しております)

竜胆に日を当たらせて松の影(0101016 

髭つきのまま貰ひけり甘藷 (0101017 

初めての話の多き夜長かな (0101018 

小平は帰る道じゅう虫時雨 (0101019 

叢雲に見え隠れして十三夜 (0101020 

湯けむりに顔近づけて今年米 (0101021 

南瓜彫る底にも小さき穴一つ (0101022 

霜降のフェンスのまろき日差かな (0101023 

雨音の天窓たたく夜寒かな (0101024

 コスモスのコスメティックのコスモかな (0101025

残り火に早く近づけ残る虫  (0101026 

夕空に紛れず紅き花水木  0101027

杜鵑草震へて雨のど真ん中 (0101028

焦点を暈してばかり水引草  0101029

大荒れの熱海の海辺紅葉忌 0101030

蝋燭に揺らぐ影陰ハロウイン(0101031

松束俳句(10月ー1)

松束画像2
久保松束さんから寄せられた俳句を掲載しています)

教室の壁の日当り烏瓜 (101001

笑栗や憶良詠ひし子らの顔 ()101002

何処までも夢追いかけて赤とんぼ (101003

雨粒も青く染めけり蛍草 (101004

人多きビルの谷間よ秋の雲 (101005

秋日和サンセベリアの蜜を吸う (101006

里芋の皮むく指の細さかな (101007

地口絵の謝礼貰ひし寒露かな (101008

木犀のかをり含みて絹の雨 (101009

本郷は坂多きとこ虫の声 (101010

目配せに目配せ返す秋の星 (101011

吾亦紅旅路重ねて六十余 (101012

唐辛子思ひ思ひの色と形 (101013

葉隠にものを思ひて蓮の実 (101014

一撃を食らふ手おんぶばった消ゆ (101015

松束俳句(9月ー2)

松束画像2
久保松束さんから寄せられた俳句を掲載いたします)

 肩に手をかけてやりたし秋海棠(100916

下戸記す酒呑の歌牧水忌(100917)

菜を盛る馬鈴薯の篭路地の店(100918)

糸瓜忌や上野の杜に上がる球(100919)

掌をじっと見つめて敬老日(100920) 

指折りも骨折りもせず賢治の忌(100921)

この年は何ともならぬ月今宵(100922)

世知辛い浮世丸めて川柳忌(100923)

忍び寄る影に気付かず秋の蝶(100924)

おしなべて花にははなし捨子花(100925)

徐に歳時記捲る夜長かな(100927)

口中に麻酔かかりて秋黴雨(100928) 

部屋中に秋の陽満ちて地口の絵(100929) 

黒猫の何故にうろつくこぼれ萩(100930)

松束さんの新着俳句

松束夏


節々の悲鳴をあげて梅雨畳  松束(2007年07月18日)
 梅雨時は腰に鈍痛が走ることがあります。湿度が影響しているのでしょう。

鋸に滴る汗や無精髭  松束(2007年07月18日)
 以下7月16日の楽我記帳の抜粋です。9.20から1時間ほど妻共貝塚いぶきの幹切り、残4本。1986年3月、新築した際、業者が家の周りに12本植えた。樹齢21を下ることはない。折に触れて剪定していたが、幹を切ったことはなかった。

平政の歯ざはり微妙博多の夜  松束(2007年07月18日)
 平政は手許の歳時記には記載されていませんが、夏の季語だそうです。特に夏が旬で美味な魚だからでしょう。

表裏ある憂き世の中よ冷奴 松束(2007年07月18日)
 私には未だに冷や奴の裏と表の違いがよく分らないのです。

菜園の世話が生きがひ日焼母 松束 (2007年07月18日)
 86歳の母の2005(平成17)年7月5日に西日本新聞に掲載された原文
毎朝起きるとまっ先に庭先の菜園に降り立って野菜に話しかけながら見て廻る。わが家の広くもない菜園にはトマト、キュウリ等十種類余りの野菜が成 長している。ぼつぼつ収穫も始まった。主人を亡くして六ヶ月余り過ぎた。しばらくは何の意欲もわかず、家の中でふさぎ込むことが多かった。野菜作りは慣れ ないわたしにとっては大変、近所の方に教わりながら、水かけ、肥料やり、防虫、草取り。でも世話する程に愛情がわいてくる。そして、苦労にこたえてくれる ことがとてもうれしい。もぎたての野菜が食ぜんにのぼるとき、喜びとしあわせが心の中にいっぱい広がる。私にとって花作りや、野菜作りはストレス解消、そ して心のリハビリになる。
寂しさを乗り越えて今、少しずつしあわせを感じています。旅立った主人も、きっと喜んでくれていると思います。

瑠璃蝶に誘はれ夢の小半時 松束(2007年07月19日)

会釈してひとり席立つ梅雨の宵  松束(2007年07月19日)

いざ若衆けふは祇園の宵祭  松束(2007年07月21日)
 鎮守様の祭は秋祭りの方が似つかわしいのだろう。7月20日から、北九州市の黒崎祇園山笠、小倉祇園太鼓、若松みなと祭りの3つの夏祭りが始まっ た。小倉祇園太鼓の初日は「宵祇園」で、太鼓を飾り付けた山車が小倉北区の中心繁華街などに繰り出した。打ち手たちは、そろいの浴衣や法被に身を包み 「ヤッサヤレヤレ」と景気よく声を上げながらばちを振るった。(原文西日本新聞記事)

涼風や月影(よぎ)る 笹小舟(ささおぶね)  松束(2007年07月21日)

涼風や水面に浮ぶ逆さ富士  松束(2007年07月21日)
 煙草を買おうとして、ポケットを探ったが、硬貨の音が全くしなかった。手が1枚の千円札を探りあてた。札と別れる前にしげしげと見つめた。桜と富士山、これが本栖湖からの眺めということは知っていた。富士山の最もいい眺めだと言われている。一番よく使っている札なのに、湖面の富士山もあったとは……。札がなくなると懐ならぬポケットが涼しいどころか寒くなった。

裏方は泥にまみれて蓮の花 松束 (2007年07月24日)
 裏方は蓮の根を指します。

早起きも辛きものかは蓮の花  松束 (2007年07月24日)
 蓮は早朝、音を立てながら開花します。

日差しきてまたひとしきり蝉時雨 松束 (2007年07月25日)

空蝉の棕櫚の葉かげに揺れにけり  松束 (2007年07月25日)

人の道じつくり訊かん道をしへ  松束 (2007年07月25日)

松束さんの新着俳句

松束夏

ひと群の雲夕映えて合歓の花 松束(2007年07月07日)
 夕方、 妻と小金井公園に出かけた。合歓の木に多くの花が今を盛りと開いている。時折、心地よい風が渡る。合歓の木の花と葉がゆったり揺れる。葉は眠りに入る準備を始めている。夕焼け空の雲が美しい。

信心の深き蟻をり浅草寺 松束(2007年07月10日)
 きょうは東京浅草観音様の四万六千日の日。きょう参詣すると平日の 四万六千日分の功徳を授かるという。

四季を持つ里の冥加や草毟り 松束(2007年07月10日)

老鴬のひとまたぎして多久の廟 松束(2007年07月11日)
 梅雨の多久市の聖廟にて
 「ひとまたぎ」は普通「ひと足でまたぐこと。転じて、わずかな距離」のことです。この句では、 老鴬の声の鋭さを「(杜を)ひとまたぎして」と表現しています。多久市の聖廟は三大聖廟といわれているだけに、流石広大な敷地の中にあります、為念。

膨らみをほどよく見ゆる浴衣かな  松束(2007年07月13日)

京橋の煌めく星よ梅雨の夜半 松束(2007年07月13日)

若松やかき山過(よぎる)る梅雨の町 松束(2007年07月13日)

のうぜんの道なき道を駆けのぼる 松束(2007年07月13日) 

真ん丸な影従へて水馬 松束 (2007年07月17日)
 水馬の池の底に映る影は丸く見える。

浴衣きてみんな仲よし子宝湯 松束 (2007年07月17日)
 小金井公園の江戸東京たてもの園にある銭湯「子宝湯」。アニメ「千と千尋の神隠し」の千尋が働く湯屋のイメージのヒントにされたという。折から園内は浴衣祭の真っ最中。

松束さんの新着俳句

松束夏

雨の夜の短き逢瀬合歓の花 松束(2007年07月02日)

ネムノキの開花は夕方。夜になると、小葉が手を合わせたように閉じて垂れ下がる。花と葉の 「逢瀬」は短い。

百合まさに開かむとして紅ほのか 松束(2007年07月02日)

何処を如何(どう)何を違へてねぢり花  松束(2007年07月02日)

この花のらせんの巻き方は、時計回り、反時計回り、両方あって、その割合は半々ぐらいだそうです。他のほとんどの植物のツルの巻き方などはどちらか一方に決まっていますが、その点この花はユニークな存在です。なかにはねじれないで直線的に花をつけるひねくれ者ならぬ真っすぐ者もあるそうです。

梅雨ふかし川のたもとの芭蕉庵  松束(2007年07月02日)

元禄2(1689)年 5月17日〜27日、松尾芭蕉はおくのほそ道の尾花沢にいました。ここで以下の句を詠んでいます。
おくのほそ道より
尾花沢にて清風と云者を尋ぬ。かれは富るものなれども志いやしからず。都にも折々かよひて、さすがに旅の情をも知たれば、日比とヾめて、長途のいたはり(ひごろとどめて,ちょうどのいたわり)、さまざまにもてなし侍る。
涼しさを我宿にしてねまる也(すずしさを わがやどにして ねまるなり)
這出よかひやが下のひきの声(はいいでよ かいやがしたの ひきのこえ)
まゆはきを俤にして紅粉の花(まゆはきを おもかげにして べにのはな) 

朝靄に姫百合ひらく気配かな 松束(2007年07月03日)

万葉集第8巻に
「夏の野の茂みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ」
(夏の野の茂みにひっそりと咲いている姫百合のように、人に知られない恋は、苦しいことです。)
という大伴坂上郎女の歌があります。「姫百合」というと沖縄や日本南部に多く見られる赤い百合のイメージですが、この歌では「可憐な・かわいい百 合」という意味で「姫百合」という言葉を使っていると解した方がいいように思われます。坂上郎女は大伴旅人の妹で、大伴家持の叔母にあたります。

とのぐもり苑の緑のしづかなり  松束(2007年07月03日)

梅雨寒の毛穴の中に入りにけり 松束(2007年07月04日)

腰ふつて客惹き付ける金魚かな 松束(2007年07月07日)

松束さんの新着俳句

松束夏

粛粛と黴の生れ継ぐ厨かな  松束 (2007年06月23日)

大いなるもてなし受けて梅雨の露地 松束(2007年06月23日)

梅雨の夜や落書帳の女文字  松束(2007年06月23日)

見詰めあふ黙(もだ)の暗がり蟇 松束 (2007年6月26日)

旧友の清けし声や梅雨晴間 松束(2007年6月26日)

玲瓏と響く歌声梅雨晴間 松束 (2007年6月26日)

友垣の天真の笑み五月晴 松束 (2007年6月26日)

抽斗の軋む音して黴の花 松束(2007年6月27日)

絹肌の辰巳芸者よ冷奴  松束 (2007年6月27日)

目を閉じて色即是空蟇 松束 (2007年6月27日)

青柿の零(あ)ゆる音して雨催ひ  松束(2007年6月28日)

鳥の影過る水面や合歓の花  松束(2007年6月28日)

よく見れば太くなりけり蟻の脚  松束(2007年6月30日)

我が庭を我が物顔に蟇 松束(2007年6月30日)

松束さんの新着俳句

松束夏



黒牛の鼻つややかにでんでむし 松束(2007年6月10日)

掌に痛さ残つて蚊の羽音 松束(2007年06月10日)

席譲る人のをりけり梅雨晴間 松束(2007年6月10日)

蟇二匹月なき道を歩みけり 松束 (2007年6月21日)

をみなごの眉をひそめて黴の花  松束 (2007年6月21日)

皆人の右往左往や黴雨の駅  松束 (2007年6月21日)

深深と夜は更けにけり沙羅の花  松束 (2007年6月21日)

薄紅のさざなみも寄せ花菖蒲 松束 (2007年6月21日)

水紋の絶ゆることなし花菖蒲  松束 (2007年6月22日)

予め電話くれけり梅雨の星 松束 (2007年06月22日)

焼酎も旬の刺身も梅雨の浜 松束 (2007年06月22日)

掃除番沙羅の顔(かんばせ)見つめけり 松束(2007年6月22日)

うぶすなの川滔々と桜桃忌 松束(2007年06月22日)

うぶすなの山近づきて夏燕  松束(2007年06月22日)
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