入選の札無き菊の香かな (0101118)
かにかくに庭の茗荷は枯れにけり (0101119)
小半時ばかりレジ待つ冬の朝 (0101120)
青春の見え隠れして蔦紅葉 (0101121)
しばらくは時を忘れて夕紅葉 (0101122)
いちえふといてふことなる一葉忌 (0101123)
電線に小鳥群れきて銀杏散る (0101124)
うわっと子ら駆けよる鴨脚樹落葉かな (0101125)
大方は俯きかげん柿落葉 (01011126)
小春日や文士の集ふ数寄屋橋 (0101127)
とつぜんに遊ぶ声已む冬の暮 (0101130)