「見沼散人」の身の丈生活

頑張らない。欲張らない。見沼の里のわび住い日記。
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俳句教室

松束の俳句教室(9月―1)

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みんみんや耳に届かぬ鳩の声 松束 (0100901 

 

夕去れば筑紫恋しや母卒寿 松束 (0100902 

 

老骨に日当り強し蔓茘枝 松束 (0100903 

 

全山を揺るがす如し法師蝉 松束 (0100912 

 

心経と鉦の音ひびく秋の昼 松束 (0100913 

 

掃苔や鵯越の千の風 松束 (0100915 

松束の俳句教室(8月ー2)

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七夕や鵲の舞ふ筑後川 松束 (0100816 

珍客にカメラ構えて瑠璃立羽 松束 (0100817) 

土まみれ汗に塗れて甲子園 松束 (0100818 

老ゆる身の旅を続けて俳句の日 松束 (0100819

とめどなく蝉声放つ古木かな 松束 (0100820 

爽やかな風もらひけり甲子園 松束 (0100821 

竹とんぼ白く光りて秋暑し 松束 (0100822 

久々の愛すビールや「まつのみ会」 松束 (0100824

振りかへる鳥の舞ふ空盂蘭盆会 松束 (0100825 

加齢臭かまふものかは蚊の集る 松束 (0100826 

定まらぬ雲の行方よ紅芙蓉 松束 (0100827

灸花のみ衰へず昼日中 松束 (0100828

地に生まれ地に還りけり蝉の骸 松束 (0100829  

かなかなやけりをつけたき立ち話 松束 (0100831

松束の俳句教室(8月ー1)

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須くスローがよろし百日紅 松束 (0100801)

ときどきはワルツのリズム時計草 松束 (0100802)

細き茎確とはさみて蝉の殻 松束 (0100803)

箸をもて梭魚一匹メロン食ふ 松束 (0100804)

ガレージに仰向けの蝉拾ひけり 松束 (0100805)

腰ふって人和ませる金魚かな 松束 (0100806)

歳時記に気配を探る今日の秋 松束 (0100807)

細道の傾げる日傘とおる風 松束 (0100808)

武蔵野は雨喜びの草数多 松束 (0100809)

あああんと開く鬼灯みその歯科 松束 (0100812)

純白の朝顔ふたつ鉄の錆 松束 (0100813)

目をつむり色即是空いぼむしり 松束 (0100814)

仰ぎ見る無窮の天や花木槿 松束 (0100815)

松束の俳句教室(7月ー2)

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蛸の足みたいに揺れて花令法 松束 (0100716)

風蘭に招かれるごと風の来る 松束 (0100717)

友の輪の少し広がり日輪草 松束(0100718) 

憚って園の隅っこ悪茄子 松束 (0100719)

友の行く黄泉路を照らせ夏の月 松束 (0100720)

あつあつと湯麺を吹く大暑かな 松束 (0100723)

河童忌やいい気悪い気気になる気 松束 (0100724)

蕺草も壁を離れて暑き朝 松束 (0100725)

産土の鰻なくなり白き雲 松束 (0100726)

するするの筈もずるずる心太 松束(0100727)

フロックスわちきわちきと開きけり 松束 (0100728)

歳時記に鞄膨らむ夏期講習 松束 (0100729)

手を叩きつつ狩るブルーベリーかな 松束 (0100730)

バスを待つ浴衣の列や夕の風 松束 (0100731)

松束の俳句教室(7月ー1)

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松高き園の一隅花菖蒲 松束 (0100701)

蟻もまた信心深き屋島かな 松束(0100703)

鬼ケ島淡く浮かびて梅雨の海 松束(0100704)

遠近にアートのハウス梅雨の島 松束 (0100705)

ぶつかけのうどんを食うて梅雨の朝  松束 (0100707)

友垣の顔はればれと梅雨の宵  松束 (0100708)

叢に雀飛び込む虎が雨 松束 (0100709)

梔子の朽ちしにも鼻近づけぬ 松束 (0100710)

何を如何如何間違えてねぢり花 松束 (0100711)

落ちてなお色気たつぷり凌霄花 松束 (0100712)

青雲に筆踊らせて合歓の花 松束 (0100713)

水馬なぜ沈まずにスイツスイ 松束 (0100714)

水無月や河岸の近くに花生ける 松束(0100715) 

松束の俳句教室(6月―2)

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 実家に咲く月見草を詠む。

後朝の涙しぼって月見草 松束 (0100625)

  月見草は、夏の夕方に直径5cmほどの白い四弁花を開き、翌朝には萎んで、  薄紅色に変わってしまう一夜花。メキシコ原産というが、日本の情緒によく  似合う。

  「後朝(きぬぎぬ)」は男と女が共寝をして過ごした翌朝の別れのこと。源  氏物語のシーンなどを思い浮かべると分かると思う。
 


 高知市浦戸の月の名所、桂浜にて。

背伸びして松天を衝く夏の浜 松束 (0100626)

  背伸びしているのは作者。


城下の市場は広し鰹食ふ 松束 (0100627)

  ひろめ市場にて。高知城の近くにある、ひろめ市場は土佐藩家老深尾弘人蕃  顕(ふかおひろめしげあき)の屋敷跡に建つ、出店舗数60余の巨大な屋台   村。「明神丸」という店の前で、鰹の叩き定食を食べる。城下は「しろ    した」と読む。


「かんざし」と言ふ菓子買うて梅雨の橋 松束 (0100628) 

  はりまや橋にて。はりまや橋は、竹林寺の僧純信と鋳掛けやのお馬の悲しい  恋の物語で知られている。民謡「よさこい節」は「坊さんかんざし買うを見  た」。「かんざし」はほんのり甘酸っぱい柚子の香のする白餡をマドレーヌ  生地で包んだホイール焼き。「浜幸」という店が考案したという。


幾度なく辻を曲がって梅雨の城 松束 (0100629)

  高知城にて。高知城は、関ヶ原の戦いで徳川家康に功績を認められ、土佐一  国を拝領した山内一豊が築城。1601(慶長6)年に築城が始まり、1603   (慶長8)年、城の大部分が完成。
  1727(亨保12)年、城下よりの大火で追手門以外の殆どを焼失。現天守閣と  本 丸は、1749(寛延2)年に再建されたもの。天守閣が現存する全国12城  の1つ。国の重要文化財。天守は四重五階で、高欄付きの望楼型と呼ば    れている古い様式。御殿を中心とした本丸部分が完全な形で残っているの   は、全国で高知城だけ。
  また、追手門と天守閣が一枚の写真にきれいに収まるのも高知城だけ。城の  完成後、高知城のある大高坂山は、川に挟まれた地形から河中(こうち)   山と名付けられたが、その後高智山と改められ、智の文字が変わって、高   知の地名になったと言われている。
  追手門から天守閣をのぞめば、2006年のNHKTVの大河ドラマ「功名が辻」が  思い出される。

松束の俳句教室(6月の1)

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今月は松束主宰の紀行句があります。

字を書いてとどのつまりの更衣 松束 (0100601)

「そばが好き」君が囁く薔薇の下 松束 (0100602)

山鳩の尾羽うち枯らす雪の下 松束 (0100603)

夏雲や肩にぶらりと旅鞄 松束 (0100611)

 夏の雲に誘われて4日から一週間、北九州四県を一人でぶらりとまわった。梅雨前とあって、天気はめまぐるしく変わった。きょう以降の日記はしばらくはこのたびの句ということになる。

 「つぼ八」に酌交はす仲夏の宵 松束 (0100612)

 旅の第一日目、博多駅前の居酒屋「つぼ八」で、大学同窓の友人と一年ぶりに酌み交わした。「仲」とは…彼の叔父が「つぼ八」の元社長、星風も二十数年前、「つぼ八」関連の仕事に携わったことがあった。「宵」には「酔い」を掛けている。下戸でグルメでもない星風は少しの食べ物と少々の焼酎があれば十分。この日は駅前のホテル泊。

 走りつつ梅雨入の前の二仕事 松束(0100612)

 午前中、15年ぶりの自動車買替えのため、三十年ほど付き合いのあるディーラーまで、自動車を走らせる。午後、先日ポロリと抜け落ちた義歯の応急処置のため、歯科診療所まで自転車を走らせる。

 「梅雨入」は「ついり」と読む。なお、「走梅雨(はしりづゆ)」は梅雨入りの前、前触れのように空のぐずつくこと。

 焼酎や竹馬の友の飲みっぷり 松束 (0100613)

 実家泊は4日間。初日は11時半頃、実家着。すぐ近くに住んでいる中学まで一緒だった同級生に声をかけ、7時頃から2時間半ほど、ビールや焼酎を飲みながら、母も交えて歓談。彼は5月に生まれ古郷の大連に行った由。焼酎は暑気払いに飲んだことから夏の季語。

 幾度なく腰を伸ばして草むしり 松束 (0100613)

 実家での手伝いは、枝垂梅の枝切り。畑、花壇のくさむしり。畑、花壇、植木鉢の水やり。草むしりは夏の季語。夏は草がはびこりやすいので、頻繁にやらなければならない。土を返しながら根絶やしにする。
 偶さかに玉名の湯の香夏宴 松束 (0100614)

 6日〜7日、熊本県北部にある玉名温泉の「尚玄山荘」で開かれた、高校10回生の同窓会に出席。参加者は24名。卒業以来初めて会う者もいた。スリランカから駆けつけた友から、土産の紅茶を貰った。三次会まで付き合い、何時に床についたか覚えがない。

 「偶(たま)さかに」はまれに、たまにの意味。

 由布の地に流るる時よ閑古鳥 松束(0100615)

 7日、友人の車で二人、彼所有の大分県由布岳麓塚原にある約2000坪の農場に行く。由布岳は大分県中部、別府市と由布市との境にある標高1583メートル鐘状火山。豊後(ぶんご)富士とも言われ、万葉集には「木綿(ゆふ)の山」と詠まれている。

 広い敷地に10棟ほどの建物がある。サウナ用の建物もある。全部彼の手づくりだという。農場というより別荘と言った方が相応しい。郭公、鶯、牛、蛙などの鳴き声を聞きながら、高原のひとときを過ごす。昼食は彼の手料理。

 「閑古鳥(かんこどり)」は郭公(かっこう)のことで夏の季語。

 8日、81歳になる叔父の運転で佐賀県唐津まで約230kmのドライブ。孔子を祀る多久聖廟、第22回紫陽花祭りが開かれている唐津市相知町の見帰りの滝、松浦佐用姫伝説で有名な鏡山(別名、領巾振山ひれふりやま)、ラベンダー祭が開かれている天山スキー場などを訪れる。

 老鶯や多久聖廟の論語の碑 松束 (0100616)

 「老鶯」は年取った鶯のことではなく、夏に鳴く鶯のことで夏の季語。論語の碑の一つ「発憤忘食楽以忘憂不知老之将至=憤りを発して食を忘れ楽しみを以て憂いを忘れる老の将に至らんとすることを知らず」

 見帰りの滝に彩なす四葩かな 松束 (0100616) 

 「四葩」は紫陽花のこと。色が変わるので七変化(しちへんげ)、萼が四枚あるので四葩(よひら)ともいう。なお、花弁のように見えるのは萼。

 涙かも領巾振山の夏の池 松束 (0100616)

 松浦佐用姫伝説は肥前風土記をベースに作られた伝説である。即ち…宣化天皇の2(573)年、朝鮮半島での新羅の、日本府・任那侵入に際して、任那の請により、大伴金村に命じ任那に援軍を送ることになった。 金村は、兄・磐を筑紫防衛に、弟・狭手彦を朝鮮に送り込むことにした。救援のため出征することになった狭手彦は軍と船を整えるため、松浦の地にしばらく留まり、ここで土地の長者の娘・佐用姫と恋仲になり将来を誓い合って契りを結んだ。 しかし、甘い恋の日々は過ぎ去り、狭手彦は兵を率 いて任那に旅立つことに…。

 別れを惜しむ佐用姫は、玄界灘を見渡す領巾振山(唐津市・鏡山)に登り、遠ざかり行く狭手彦の船団の軍船に領巾を振りつづける。やがて、夫を慕うあまり領巾振山から松浦川河口の用姫岩へと飛び降り、衣干山で濡れた衣を乾かし、さらに呼子の浦まで追いかけ、ここで狭手彦の名を呼び続ける。なおかくれ行く船を追って、佐用姫はさらに加部島の天童山に登り船の影を探すが、海原にはすでにその姿は見えず、佐用姫は悲しみのあまり七日七晩泣き明かし、とうとう石と化してしまった。

 なお肥前風土記によれば、松浦佐用姫は弟日姫子(おとひめのこ)という名前になっている。また蛇も登場し、弟日姫子は領巾振山山頂にある池に身を投げたとされている。

 池の近くに「うき草の茎の長さや山の池」という虚子の句碑がある。

 

松束の俳句教室(5月ー2)

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けふもまた旅を重ねて燕子花 松束 (0100516)

駅前の通り香し針槐 松束 (0100517)

雀さへ間遠になって花卯木 松束 (0100518)

そこここに紅さす木末桜の実 松束 (0100519)

木を使う脳の運動えごの花 松束 (0100520)

小満に只俯いて柚の花 松束 (0100521)

ゆるり揺る百合の木の花ゆらり揺る 松束 (0100522)

雨だれを聞きつ恋文柿の花 松束 (0100523)

手をのべて栴檀の花撮りにけり 松束 (0100524)

薄紅の雨粒ばかり酔仙翁 松束 (0100526) 

雨降りし後の白さよ山帽子 松束 (0100527)

そこここに星鏤めて花三葉 松束 (0100528)

濃く薄く色を移して番茉莉 松束 (0100529)

どくだみの白さますます雨上がり 松束 (0100530)

永久の平和祈って美人草 仙風 (0100531)

松束の俳句教室(5月ー1)

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道端の草の名知らず春惜しむ 松束 (0100501)

譲合ふ仕草も見えて蝌蚪の群 松束 (0100502)

数条のひかり洩れきて著莪の花 松束 (0100503)

青黄またバランス美妙みどりの日 松束 (0100504)

藤波の匂ひの海に遊びけり 松束 (0100505)

筍の丈竹垣を超えにけり 松束 (0100506)

桧皮葺く職人の汗古都の風 星児(0100506)

松束;桧皮は殊に古都によくあう。そう暑くない風であって欲しいものだ。

子供の日Uターン車の寝顔かな 星児(0100506)
松束;混雑で大変な車列の中、子供が大人しいと思ったら、疲れ切っていつの間にか眠っている。「かな」の句は、極力、「15音+かな」の句形を心がけたい。
星児:ご無沙汰しておりました。なかなか俳句と直面できる時間がなく(余裕が作れないのでしょうか?)流されていました。ご指摘の箇所の推敲です。
訂正:子供の日「次のマックで」ランチかな 星児 (0100509)
松束;「」付けた句にするなら、「次のマックでランチ」とした方がいいように思う。
星児:捨てます。

寺田屋の龍馬の刃跡立夏かな 星児(0100506)
松束;お龍が素っ裸で危機をしらせたという事件。お龍と龍馬はこのあと、鹿児島に旅立つ。この旅が日本初の新婚旅行とされている。「かな」の句は、極力、「15音+かな」の句形を心がけたい。
訂正:寺田屋の柱の傷や初夏の風 星児 (0100509)
暫く、俳句リハビリさせて頂きますが、ご容赦願います。
松束;一昨年の五月五日の背比べの柱の傷ではなかったのだ。夏の風なら癒され無いどころか…。初夏の風ならが癒しになる。初夏の風は正解。
星児:ありがとうございました。

自慢げに藤の簪おしゃまな子 星児(0100506)
松束;季節感溢れる藤の花の簪。簪一つでおしゃまな感じがするから不思議と言えば不思議だ。

ぴかぴかの背中のかばん柿若葉 松束 (0100507)

茅葺の軒下暗し若楓 松束 (0100508)

老松は静かなるべし松の花 松束 (0100509)

はんかちの木の花はらりひらひらり 松束 (0100510)

たづぬればなんじゃもんじゃの花の陰 松束 (0100512)

思い切り一度触れたし芥子の花 松束 (0100513)

風はこぶ白雲木の匂ひかな 松束 (0100514)

聞くものは白檀の香若葉風 松束 (0100515)

松束の俳句教室(4月ー2)

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佐保姫の行きつ戻りつ大和路 松束 (0100416)

どくだみも驚く雪の別れかな 松束 (0100417)

道草を食うてさ丘の風光る 松束 (0100418)

一葉に手を差し伸べて春の風 松束 (0100419)

雌狐に取憑かれけり春の夜 松束 (0100420)

春笋の旬の姫皮ひとつかみ 松束 (0100421)

レジ待ちの列もものかは春の市 松束 (0100422)

葉隠にまた導かれ遅桜 松束 (0100423)

不揃は何ににもあり春愁ひ 松束 (0100424)

おひさまと木の影うつす温む水 松束 (0100425)

風さそふ八重山吹よ白き壁 松束 (0100426)

鼓草うたげのあとのそこここに 松束 (0100427)

犬群れて真白なる花水木咲く 松束 (0100428)

朧夜に溜息ひとつ煙草吸ふ 松束 (0100429)

はんなりと人待つ昼ぞ白つつじ 松束 (0100430)
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