畑の近くの、田んぼの取水口や流れの止まった明渠に油が浮いているのをよく見かける。

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油が流れてきたのか、地中に油製品が埋められているのではないかと不安になっていた。

仲間に尋ねたら、「あれは何とかというバクテリアだよ」との返事が来た。

油みたいなバクテリアがあるのかなあ?と疑問に思い調べてみた。

なんと、土壌に「鉄バクテリア」というバクテリアがいるそうである。

このバクテリアは水に溶けている鉄分(イオン)のかたちを変えることでエネルギーを取り出し、水中の二酸化炭素から炭素を自分の体に取り入れているそうである。

油膜のようなものはこのバクテリアが作り出した水酸化第二鉄が膜状になったものだそうである。

したがって、この油膜のようなものは油の匂いもせず、つつくとすぐに割れるそうです。

本物の油膜はつついてもすぐに元に戻り割れたりはしません。

そういえば見かけても油の匂いを感じたことはありません。

この油膜のようなものがどんどん作られると、沈殿して赤褐色の物質(水酸化第二鉄)になります。

鉄バクテリアも、その生成物である油膜のようなものも、赤褐色の沈殿物も、自然環境中に存在する程度であれば無害だそうです。

納得です。

安心して油膜のようなものを観察できます。